目次
  1. 30 秒で見るインドネシアの貿易(2024 年)
  2. インドネシアの貿易プロファイル
  3. 数字で見るインドネシアの貿易構造(2017〜2024)
    1. 輸出/輸入の大分類別構成(2017〜2024)
  4. 貿易収支の構造分析(誰と・何で稼ぎ、誰に・何で支払うか)
    1. 表 A: 黒字 TOP10 相手国
    2. 表 B: 赤字 TOP10 相手国
    3. 表 C: 黒字 TOP10 HS4桁品目
    4. 表 D: 赤字 TOP10 HS4桁品目
    5. 2022 年エネルギー輸入の構造分解
    6. 経常収支と 4 構成要素の長期推移(1996〜2024)
    7. 経常収支と 4 構成要素 比較表(2017〜2024)
  5. インドネシアの輸出相手国ランキング・輸入相手国ランキング(2024 年)
    1. 輸出 TOP10(2024)
    2. 輸入 TOP10(2024)
  6. インドネシアの輸出品目ランキング・輸入品目ランキング(2024 年)
    1. 輸出 HS 章 TOP10(2024)
    2. 輸入 HS 章 TOP10(2024)
    3. HS4桁詳細 TOP10(2024)
      1. 輸出 HS4桁 TOP10
      2. 輸入 HS4桁 TOP10
  7. サプライチェーン上の役割
  8. 過去 8 年の構造変化(2017→2024)
    1. シェア拡大(+1pt 以上)
    2. シェア縮小(-1pt 以上)
  9. リスクと依存度
  10. 合わせて読みたい指標
  11. よくある質問(FAQ)
    1. Q. インドネシアの貿易収支は黒字ですか、赤字ですか?
    2. Q. BACI データと税関統計は何が違いますか?
    3. Q. インドネシアの最大の輸出品目は何ですか?
    4. Q. インドネシアの最大の輸入品目は何ですか?
    5. Q. インドネシアの最大の輸出相手国はどこですか?
  12. データソースと注記
  13. インドネシアを含む主要 24 カ国の貿易フローマップ

30 秒で見るインドネシアの貿易(2024 年)

インドネシアの 2024 年の総輸出額は 約 2,631 億ドル、総輸入額は 約 2,233 億ドル、貿易収支は 約 398 億ドルの黒字です(World Bank BoP、BPM6 ベース)。最大輸出相手国は中国(22.8%)、最大輸入相手国は中国(32.5%)です。最大輸出品目は鉱物性燃料(HS27、20.08%)、最大輸入品目は鉱物性燃料(HS27、17.39%)です(シェアは CEPII BACI HS17 V202601 由来)。

  • 総輸出: 約 2,631 億ドル(WB BoP)
  • 総輸入: 約 2,233 億ドル
  • 貿易収支: 約 398 億ドルの黒字(2024 年)
  • 最大輸出相手: 中国 22.8%(BACI シェア)
  • 最大輸入相手: 中国 32.5%(BACI シェア)
  • 最大輸出品目: 鉱物性燃料 HS27(20.08%)
  • 最大輸入品目: 鉱物性燃料 HS27(17.39%)

※ 本記事はデータソースを役割分担で使い分けています: 総額・収支・年次推移は World Bank BoP(200+ 国網羅、BPM6 国際標準)を、相手国別 / HS4桁品目別の構造分析は CEPII BACI HS17 V202601UN Comtrade 調整版、FOB 統一・二国間データ)を用います。BACI と WB BoP は CIF/FOB 調整・報告国/相手国データの調和処理・対象範囲の違いにより総額で差が出ます。差の方向(BACI が大きい / 小さい)と幅は国・年・輸出 / 輸入で大きく異なります(数 % で済む国もあれば、2 割超の差が出る国もあり、当該国の実差は §3 末尾の参考注記を参照)。総額の議論には WB BoP を使い、国別・品目別の構造分析では BACI の二国間ベースの強みを活かす設計です。なお、本文中の金額は読みやすさを優先して「兆ドル / 億ドル」表記、表内は他国記事と精度を揃えるため USD bn(= 10 億ドル) 表記としています。

インドネシアの貿易プロファイル

インドネシアは本記事の集計対象である主要 24 カ国の中で、労働集約的な輸出と中間財・資本財の輸入が並行する成長型の構造を示します(順位は統計定義・年次・基準通貨により変動するため、本記事では絶対値による比較に絞って記述します)。

輸出側の上位 3 章(HS27・HS15・HS72)で総輸出の 約 38%を占め、輸入側は HS27 が単独で 17.4% を占めるなど、特定品目への集中が見られます。

数字で見るインドネシアの貿易構造(2017〜2024)

本節では 総額・収支・年次推移を World Bank BoP(BPM6)で示し、品目構成(9 大分類スタックバー)を BACI HS17 で示す役割分担で読み解きます。インドネシアの貿易収支は 2017〜2024 年で年次変動を伴いながら推移しており、2024 年は約 398 億ドルの黒字でした。

インドネシアの貿易収支の推移(USD bn, 1996-2024) -300 -200 -100 +100 +200 +300 0 USD bn 1996 2000 2004 2008 2012 2016 2020 2024 輸出 輸入 貿易収支
図 1: インドネシアの貿易収支の長期推移(1996〜2024、輸出↑バー / 輸入↓バー / 貿易収支線、出典: World Bank BoP, BX/BM.GSR.MRCH.CD)
輸出
(USD bn)
輸入
(USD bn)
収支
(USD bn)
2017168.9150.1+18.8
2018180.7181.0-0.2
2019168.5164.9+3.5
2020163.4135.1+28.3
2021232.8189.0+43.8
2022292.5229.9+62.7
2023257.7211.4+46.3
2024263.1223.3+39.8
出典: World Bank BoP(BX/BM/BN.GSR.MRCH.CD、BPM6 ベース)

輸出/輸入の大分類別構成(2017〜2024)

HS 章を 9 大分類に集計したスタックバーで構成変化を可視化します。総額は上の表(WB BoP)を参照してください。BACI は CIF/FOB 調整や対象範囲の違いにより、WB BoP と総額で差が出ます(参考: インドネシアの 2024 年は BACI 輸出 約 2,892 億ドル / WB BoP 輸出 約 2,631 億ドル → BACI が 約 9.9% 大きく、BACI 輸入 約 2,275 億ドル / WB BoP 輸入 約 2,233 億ドル → BACI が 約 1.9% 大きく出ています。差分の方向・幅は国・年で異なります)。

インドネシアの輸出 大分類別構成 (USD bn, 2017-2024) 0 125 250 375 500 189 2017 203 2018 194 2019 181 2020 252 2021 326 2022 289 2023 289 2024 食料品 原料品 鉱物性燃料 化学製品 原料別製品 一般機械 電気機器 輸送用機器 その他 USD bn
図 2: インドネシアの輸出 大分類別構成(2017-2024、HS2桁から 9 分類に集計、出典: BACI HS17)
インドネシアの輸入 大分類別構成 (USD bn, 2017-2024) 0 125 250 375 500 155 2017 185 2018 168 2019 141 2020 193 2021 232 2022 216 2023 227 2024 食料品 原料品 鉱物性燃料 化学製品 原料別製品 一般機械 電気機器 輸送用機器 その他 USD bn
図 3: インドネシアの輸入 大分類別構成(2017-2024、出典: BACI HS17)

貿易収支の構造分析(誰と・何で稼ぎ、誰に・何で支払うか)

総額(§3)では 2024 年の貿易収支は約 398 億ドルの黒字でしたが、本節では BACI 二国間データで「誰と稼ぎ・誰に支払うか」の構造を分解します。最大黒字相手はインド(約 177 億ドルの黒字)、最大赤字相手は中国(約 80 億ドルの赤字)とシンガポール(約 74 億ドルの赤字)です。最大黒字品目は石炭及び練炭など(HS2701)の約 289 億ドルの黒字、最大赤字品目は石油及び歴青油、これらの調製品並びに廃油(HS2710)の約 171 億ドルの赤字です。なお、本節 A-D 表の数値は BACI(FOB 調整版)由来のため §3 BoP 表とは数 % 程度差が出ます。

表 A: 黒字 TOP10 相手国

順位相手国輸出輸入収支
1インド23.76.0+17.7
2アメリカ28.911.7+17.2
3フィリピン11.51.8+9.7
4日本22.014.1+8.0
5韓国12.38.7+3.5
6オランダ4.21.0+3.2
7ベトナム9.56.5+3.0
8バングラデシュ3.00.1+2.9
9マレーシア13.811.0+2.9
10パキスタン3.40.6+2.8
単位: USD bn

表 B: 赤字 TOP10 相手国

順位相手国輸出輸入収支
1中国66.074.0-8.0
2シンガポール14.722.1-7.4
3オーストラリア5.310.0-4.7
4ブラジル2.05.0-3.0
5ナイジェリア0.62.7-2.1
6タイ8.39.8-1.5
7アンゴラ0.21.7-1.4
8ガボン0.01.1-1.0
9オマーン0.41.3-0.9
10アルゼンチン0.31.2-0.9
単位: USD bn

表 C: 黒字 TOP10 HS4桁品目

HS4品目収支
2701石炭及び練炭など+28.9
1511パーム油及びその分別物+21.2
7202フェロアロイ+12.1
2603銅鉱+8.3
2702亜炭+8.3
7501ニッケルのマットなど+7.6
3823工業用の脂肪性モノカルボン酸など+6.1
7112貴金属など+4.3
2711石油ガスその他のガス状炭化水素+4.3
7219ステンレス鋼のフラットロール製品+4.2
単位: USD bn

表 D: 赤字 TOP10 HS4桁品目

HS4品目収支
2710石油及び歴青油、これらの調製品並びに廃油-17.1
2709石油及び歴青油-7.4
8517電話機及びその他の機器-3.9
1001小麦及びメスリン-3.3
7108-3.2
8471自動データ処理機械など-3.1
1006-2.7
1701甘しや糖、てん菜糖及び化学的に純粋なしよ糖-2.7
2304大豆油かす-2.1
8542集積回路-2.1
単位: USD bn

2022 年エネルギー輸入の構造分解

2021 年 約 596 億ドルの黒字 → 2022 年 約 943 億ドルの黒字 と、収支変動幅は 約 347 億ドルです。同期間のエネルギー輸入(HS27)の対前年差分は 約 159 億ドル(2021 年 約 284 億ドル → 2022 年 約 443 億ドル)で、収支変動の 約 46% を説明します。2022 年はロシア・ウクライナ戦争に伴う原油・天然ガス・石炭価格の高騰により、エネルギー輸入額が大きく増えた局面です。なお、BACI の金額データだけでは価格要因と数量要因を厳密には分解できないため、ここでは金額ベースの変化として読み取ります(出典: BACI、CEPII)。

経常収支と 4 構成要素の長期推移(1996〜2024)

経常収支は国際収支マニュアル(BPM6)上、① 貿易収支(BoP ベース)② サービス収支 ③ 第一次所得収支 ④ 第二次所得収支の 4 要素の合算として定義されます。図 4 は World Bank BoP データに基づく、合計(経常収支)と 4 構成要素の長期推移です。

インドネシアの経常収支と 4 構成要素 (USD bn, 1996-2024) -50 -30 -10 +10 +30 +50 +70 +90 0 1996 2000 2004 2008 2012 2016 2020 2024 合計: 経常収支 ① 貿易収支 ② サービス収支 ③ 第一次所得収支 ④ 第二次所得収支 USD bn
図 4: インドネシアの経常収支と 4 構成要素 長期推移(出典: World Bank BoP, BPM6 ベース)

経常収支と 4 構成要素 比較表(2017〜2024)

① 貿易収支 (BoP)② サービス収支③ 第一次所得④ 第二次所得合計: 経常収支
2017+18.8-7.4-32.1+4.5-16.2
2018-0.2-6.5-30.8+6.9-30.6
2019+3.5-7.6-33.8+7.6-30.3
2020+28.3-9.8-28.9+5.9-4.4
2021+43.8-14.6-32.0+6.3+3.5
2022+62.7-20.0-35.3+5.8+13.2
2023+46.3-17.7-36.0+5.4-2.0
2024+39.8-18.5-35.8+5.9-8.6
単位: USD bn|出典: World Bank BoP(BN.GSR.MRCH.CD・BX/BM.GSR.NFSV.CD・BN.GSR.FCTY.CD・BN.TRF.CURR.CD・BN.CAB.XOKA.CD)

インドネシアの輸出相手国ランキング・輸入相手国ランキング(2024 年)

インドネシアの輸出は 中国(22.8%)とアメリカ(10.0%)の 2 国だけで合計 33%を占めます。輸入側は中国(32.5%)が最大で、シンガポール(9.7%)が続きます。輸出 HHI は 0.087、輸入 HHI は 0.133です。

インドネシアの輸出 / 輸入相手国 シェア (2024) 輸出 (2024) 中国 22.8% アメリカ 10.0% インド 8.2% 日本 7.6% シンガポール 5.1% その他 46.3% 輸入 (2024) 中国 32.5% シンガポール 9.7% 日本 6.2% アメリカ 5.1% マレーシア 4.8% その他 41.6%
図 5: 輸出/輸入相手国 TOP5 + その他のシェア構成(出典: BACI 2024)

輸出 TOP10(2024)

順位相手国シェア金額(USD bn)
1中国22.83%66.0
2アメリカ10.00%28.9
3インド8.19%23.7
4日本7.62%22.0
5シンガポール5.08%14.7
6マレーシア4.78%13.8
7韓国4.24%12.3
8フィリピン3.97%11.5
9ベトナム3.29%9.5
10タイ2.87%8.3

輸入 TOP10(2024)

順位相手国シェア金額(USD bn)
1中国32.54%74.0
2シンガポール9.71%22.1
3日本6.18%14.1
4アメリカ5.14%11.7
5マレーシア4.82%11.0
6オーストラリア4.40%10.0
7タイ4.30%9.8
8韓国3.84%8.7
9ベトナム2.85%6.5
10インド2.63%6.0

インドネシアの輸出品目ランキング・輸入品目ランキング(2024 年)

輸出は HS27・HS15・HS72 の 3 章で総輸出の 約 38%を占めます。一方、輸入は HS27 が単独で 17.4%と突出しています。

輸出 HS 章 TOP10(2024)

HS章名シェア金額(USD bn)
HS27鉱物性燃料20.08%58.1
HS15動植物性油脂9.91%28.7
HS72鉄鋼8.33%24.1
HS85電気機器6.61%19.1
HS87車両 (鉄道車両以外)4.08%11.8
HS26鉱石・スラグ3.37%9.8
HS64履物3.29%9.5
HS71貴石・貴金属3.18%9.2
HS84一般機械3.12%9.0
HS75ニッケル・ニッケル製品2.91%8.4

輸入 HS 章 TOP10(2024)

HS章名シェア金額(USD bn)
HS27鉱物性燃料17.39%39.6
HS84一般機械13.97%31.8
HS85電気機器11.28%25.7
HS39プラスチック4.57%10.4
HS72鉄鋼4.52%10.3
HS87車両 (鉄道車両以外)4.34%9.9
HS29有機化学品3.07%7.0
HS10穀物2.79%6.4
HS73鉄鋼製品2.29%5.2
HS71貴石・貴金属2.02%4.6

HS4桁詳細 TOP10(2024)

輸出 HS4桁 TOP10

HS4品目シェア金額(USD bn)
2701石炭及び練炭など11.38%32.4
1511パーム油及びその分別物7.45%21.2
7202フェロアロイ4.80%13.7
2603銅鉱2.93%8.3
2702亜炭2.92%8.3
2711石油ガスその他のガス状炭化水素2.81%8.0
7501ニッケルのマットなど2.67%7.6
8703乗用自動車その他の自動車2.18%6.2
3823工業用の脂肪性モノカルボン酸など2.17%6.2
7219ステンレス鋼のフラットロール製品1.59%4.5

輸入 HS4桁 TOP10

HS4品目シェア金額(USD bn)
2710石油及び歴青油、これらの調製品並びに廃油9.37%21.1
2709石油及び歴青油4.43%10.0
8517電話機及びその他の機器2.96%6.6
71081.94%4.4
2711石油ガスその他のガス状炭化水素1.65%3.7
8471自動データ処理機械など1.63%3.7
2701石炭及び練炭など1.59%3.6
1001小麦及びメスリン1.45%3.3
8708部分品及び附属品1.38%3.1
8542集積回路1.29%2.9

サプライチェーン上の役割

インドネシアのサプライチェーン上の役割は 「労働集約型輸出の供給国 × 中間財・資本財の需要国」として位置付けられます。

世界に供給する財(輸出側): HS4桁詳細で見ると、石炭及び練炭など(HS2701)11.4%・パーム油及びその分別物(HS1511)7.4%・フェロアロイ(HS7202)4.8% などが輸出の中核を成しています。

依存している輸入元: 輸入の中身は HS4桁で 石油及び歴青油、これらの調製品並びに廃油(HS2710)9.4%・石油及び歴青油(HS2709)4.4%・電話機及びその他の機器(HS8517)3.0% などが上位を占めています。

過去 8 年の構造変化(2017→2024)

2017 年と 2024 年でシェアが ±1pt 以上動いた相手国を対比しました(輸出シェア基準)。

シェア拡大(+1pt 以上)

  • 輸出 中国: 13.75% → 22.83%(+9.08pt)
  • 輸出 ベトナム: 1.89% → 3.29%(+1.39pt)

シェア縮小(-1pt 以上)

  • 輸出 アメリカ: 11.00% → 10.00%(-1.00pt)
  • 輸出 ドイツ: 2.31% → 1.29%(-1.01pt)
  • 輸出 韓国: 5.30% → 4.24%(-1.07pt)
  • 輸出 シンガポール: 6.72% → 5.08%(-1.64pt)
  • 輸出 日本: 10.18% → 7.62%(-2.56pt)

リスクと依存度

  • 最大輸入相手への依存: 中国 が輸入の 32.5% を占め、続く シンガポール (9.7%) と合わせると上位 2 国で総輸入の 42% に達します。
  • 輸入 HHI 0.133: 輸出 HHI 0.087 と比較すると輸入側で集中度が高い構造です。
  • HS4桁単一品目の集中: 最大輸入品目 HS2710 は総輸入の 9.4% を占めており、価格変動・供給途絶の影響を受けやすい構造となっています。
  • 海上輸送ルートの依存: 中東エネルギー(ホルムズ海峡)・中国/ASEAN(マラッカ海峡)・米州(パナマ運河)・欧州(スエズ運河)等の主要海上要衝への依存があり、海運障害リスクの影響を受けます。

合わせて読みたい指標

各国の貿易動向を読み解く際に並行して見ると有効な指標解説ガイドです:

  • 原油(WTI / Brent) — 鉱物性燃料の輸出入・エネルギー収支を読む基準
  • LNG(アジア・JKM) — LNG 貿易と国際ガス価格環境の補助指標
  • 米国 10 年国債利回り / FF 金利 — 米ドル金利・ドル相場・新興国資金フローの基準指標
  • USD/EUR・USD/JPY 為替 — 主要相手国との為替環境
  • GSCPI(グローバル SC 圧力指数) — 物流・需給・在庫圧力を含む供給網全体の逼迫指標
  • 銅 / 鉄鉱石 / HRC — 製造業・建設・自動車サプライチェーンの原材料コスト
  • BDI / コンテナ運賃 — 海上輸送コストと物流制約の補助指標

よくある質問(FAQ)

Q. インドネシアの貿易収支は黒字ですか、赤字ですか?

A. 黒字です(2024 年)。本記事の §1-§3 総額は World Bank BoP(BPM6)を用い、輸出 約 2,631 億ドル / 輸入 約 2,233 億ドル / 収支 約 398 億ドルの黒字です。なお §4 以降の二国間 / 品目別分析は CEPII BACI(FOB 調整版)を用いるため、WB BoP の総額とは差が出ます(差の幅は国・年で大きく異なるため、当該国の実差は §3 末尾の参考注記を参照)。ただし、相手国別・品目別の構造分析の方向性は変わりません。「黒字 / 赤字」を語る際は必ず統計の出典を明記してください。

Q. BACI データと税関統計は何が違いますか?

A. BACI(CEPII 提供)は UN Comtrade 由来の二国間・品目別貿易データを国際比較可能に調整したデータベースで、輸入 CIF から運賃・保険料を推計除去してFOB ベースに統一し、輸出国側報告と輸入国側報告の差を調和させる設計です。一方、各国の税関統計は通関ベース(輸出 FOB / 輸入 CIF、現地通貨建て)で、国内政策・税収把握に最適化されています。本記事は両方を併用: 総額・収支・年次推移は World Bank BoP、二国間 / HS4桁構造分析は BACI、と役割分担しています。

Q. インドネシアの最大の輸出品目は何ですか?

A. 2024 年の BACI ベースでは、HS27が総輸出の 20.08% で最大です。

Q. インドネシアの最大の輸入品目は何ですか?

A. HS27です。2024 年の BACI ベースで総輸入の 17.39% を占めます。

Q. インドネシアの最大の輸出相手国はどこですか?

A. BACI 2024 ベースでは中国(22.8%)です。なお、税関統計の年次・基準通貨によって首位が入れ替わる可能性があるため、断定する場合は出典を明記してください。

データソースと注記

  • 公式データソース: 総額・収支・年次推移は World Bank BoP、相手国別 / HS4桁品目別の構造分析は CEPII BACI HS17 V202601UN Comtrade 調整版)を参照しています
  • 役割分担方式の採用: 本記事は 総額・収支・年次推移を World Bank BoP(BPM6、200+ 国網羅)二国間 / HS4桁品目分析を CEPII BACI HS17(FOB 調整、集計対象は主要 24 カ国だが起点国の貿易相手国は概ね全件捕捉)と役割分担した 2 ソース構成です。それぞれ異なる定義 / 用途のため、絶対値は数 % 〜 数十 % 異なりますが、構造分析の方向は概ね一致します
  • BACI と WB BoP の差: BACI は輸入 CIF を運賃・保険料の推計除去で FOB に統一する設計のため、輸入総額は WB BoP(FOB ベースだが税関統計に近い)と異なります。また、報告国 / 相手国データの調和処理や対象範囲の違いから、輸出側にも差が出ます。差の方向(BACI が大きい / 小さい)と幅は、国・年・輸出 / 輸入で大きく異なります(例: 2024 年は中国輸入で約 26%、日本輸入で約 4% の差)。当該国・当該年の実差は §3「輸出/輸入の大分類別構成」末尾の参考注記を参照してください
  • BACI の公表ラグ: BACI は通常 1〜2 年遅れで公表されるため、最新確定年は 2024 年です。2025 年以降の動向は別データソース(各国税関速報等)で補完が必要となります
  • HS4桁集計の対象範囲: 本記事の HS4桁集計は 1 レコード(reporter × partner × HS4)あたり 100 万 USD 以上を対象としています。総額(TOTAL)・HS2章別合計・HS2由来の 9 大分類構成は全件集計のためこのフィルタの影響を受けません。HS4桁由来の数値(§4 表 C/D、§6 の HS4桁詳細、§7・§8 の HS4桁単一国シェア)のみ影響範囲です。主要 HS 章での欠落は通常 1% 未満です
  • HS4桁単一国依存シェアの上振れバイアス: HS4桁ベースの単一国依存シェアは、上記の集計範囲(100 万 USD 以上)により小規模 partner(1M 未満の tail)が分母から外れるため、実態より 1〜2 pp 高く出る方向にわずかな上振れバイアス があります。絶対値ではなく相対的な依存構造として読み取ってください
  • HS6桁以上の細分化は別途必要: HS4桁にはタイプ別(HV / EV / メモリ / ロジック等)の混在があり、タイプ別の分析には HS6桁データが必要です
  • サービス貿易の中身は対象外: §4 で扱うサービス収支は WB BoP の合計値のみで、知財使用料・観光・金融・通信などの内訳分析は本記事の範囲外です
  • USD 建ての為替影響: 通貨安局面ではドル建ての縮小と実数量変化が乖離する可能性があります

💡 主要 24 カ国の二国間貿易フローを世界地図で読み解くSupply Chain Intelligence の貿易フローマップなら、相手国別・HS 品目別の貿易構造を地図と時系列チャートで確認できます。ゲストモードでマップを見る →

インドネシアを含む主要 24 カ国の貿易フローマップ

Supply Chain Intelligence の貿易フローマップは、CEPII BACI HS17 データ(2017〜2024 年)をもとに、主要 24 カ国の二国間貿易を世界地図上で可視化するツールです。輸出入の切替、HS 章別・品目別(HS4 / HS6)のドリルダウン、相手国別シェアの円グラフ、年次推移チャートを一画面で操作できます。

  • 世界地図上の二国間貿易フロー可視化(輸出↑ / 輸入↓ 切替)
  • HS 章別・HS4 / HS6 品目別のドリルダウン
  • 相手国別シェアの円グラフ + 年次推移チャート(2017〜2024 年)
  • 主要 24 カ国を reporter として切替(無料登録で全機能解放)
  • 出典: CEPII BACI HS17(UN Comtrade 調整版・FOB 統一)